大桃大意選手が初優勝/全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2011

High Performance Brakes

大桃大意選手が初優勝/全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2011

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写真提供JRCA
シャフトモータースポーツ(埼玉県三郷市)の大桃大意(おおももだい)選手が、福島県棚倉町で開催された全日本ラリー選手権第4戦「がんばろう!福島 MSCCラリー2011」で、自身初となる全日本ラリー選手権クラス優勝を獲得しました。
大桃選手は今シーズン、LAMPY-Jが主宰するデミオ全日本ラリー参戦プロジェクトのエースドライバーに抜擢され、LAMPY-J DLトタルBRIGデミオ(JN-2クラス)を駆ってグラベルラリーを中心に参戦しています。チームにブレーキパッドを供給するわたしたちBRIGは、このラリー直前までトライ&エラーを繰り返すなど、まさに大桃選手と二人三脚でセットアップをおこなってきました。
DAY1、最初の勝負所となるSS3は約13kmのロングステージ。ここを昨年度チャンプの天野選手に6秒近い差をつけるクラストップタイムで駆け抜けると、リピートのSS6でも12秒の差をつけてトップタイムを奪取。ショートステージで少し負けてロングステージで大きく勝つという、他を圧倒する安定感のある走りで、多くの選手がバーストやマシントラブルを抱える中を快走。28.5秒のマージンを築いてDAY1を終了しました。DAY2は5つのショートステージで合計13km。終盤は後続とのタイム差を見ながらペースダウンする余裕もみせ、コドライバー露木明浩選手の導きで無事にフィニッシュまでマシンを運び、涙の初優勝を飾りました。
以下、JRCAの結果レポートより一部引用します。

今シーズン、インプレッサからデミオに乗り換えた大桃は、「パワーのないクルマでどう走ったらタイムが出るのか模索中だったが、第2戦、第3戦では下りのSSではなんとかタイムが出ていた。これまでインプレッサに乗っていた経験を下りのSSで活かし、勝負するのであればこの下りのロングSSしかないと思っていた」という。大桃は、ギャラリーステージのショートSSでは天野にベストを奪われるものの、デイ1に3本用意された下りのロングSSを完全制覇。一方、追いかけるはずの天野も、SS6の終盤でトランスファーを破損し万事休す。ここでラリーを諦めるしかなく、大桃が2位以下に大差を付け、待望の全日本初優勝を果たした。FFマイスターの大桃千明の息子である大桃は、「父が偉大すぎ、自分が結果を出せないことがすごく苦しかった。やっと見返せたかなという思いと、周りのみんなが祝福してくれたのが何よりも嬉しかった」と、混沌とするJN2クラスのタイトル争いに名乗りを挙げる結果となった。
via?がんばろう!福島MSCCラリー2011 結果レポート – JRCA

この優勝は、大桃選手のひたむきな努力はもちろんのこと、チームマネジメント、皆さまからのサポートがあり、それら数々の要素がうまく噛みあってもたらされたものと思います。ブレーキパッドの開発・供給を通じて、わたしたちもその一端を担えたことを嬉しく思います。
わたしたちは今後も大桃大意選手に注目し、継続してサポートしていきます。また、大桃選手に続く若い選手たちの挑戦を応援します。