全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2007

High Performance Brakes

全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2007

JN2クラス優勝(総合8位)の平塚ブーン
全日本ラリー選手権第10戦
新城ラリー2007
11月9~11日/愛知県新城市
スペシャルステージ本数:12本
スペシャルステージ総距離:71.87km
ラリー総距離:2レグ約320km
SS路面:ターマック
SS路面状況:ウェット
新チャンプ勝田範彦が今季6勝目で有終の美を飾る

今季最終戦は全日本初開催の新城ラリー。愛知県東三河地域にある新城市郊外の山間部を舞台に、2日間2レグ、全12SSで開催された。

 金曜日夕方に降り出した雨は、土曜日朝まで降り続いた。ウェットコンディションで始まったSS1は、ダークホースの徳尾慶太郎がステージベストをマークし、 JN-2やJN-1のクルマがトップ10に4台も割り込むという異例の展開。ラリーの出走は車両のスピードと選手の実績を考慮して、まず最も速いと考えら れるJN-4のトップドライバーから始まり、おおむねJN-3、JN-2、JN-1クラスの順に続く。雨があがったばかりのSS1では、先頭グループ走行時はほぼ完全にウェットだったが、JN-2やJN-1車両が走る頃にはかなり路面が乾いてグリップが良くなっていたのだろう。

 SS2 以降は前方出走と後方出走の路面条件の差はSS1ほどではなくなったのか、先頭出走のターマックキング勝田範彦がリードを築いていき、SS1で出遅れた JN-4クラスドライバーたちがトップグループに名を連ねてきた。依然として好調な徳尾が勝田に続き、奴田原文雄が3位、北村和浩が4位につける。

 レグ1最終のSS6では、北村が立木にヒットしながらも勝田に2.1秒差に迫るセカンドベストを記録し、奴田原を0.5秒かわして3位に浮上。しかしすでにトップ勝田は2位徳尾との間に33秒ものマージンを築いており、徳尾と北村との差も17.4秒と大きく開いていた。

  明けてレグ2は、天気予報どおりに朝6時ごろから再び雨。奴田原がタイヤチョイスに成功したのか、この日はSS6本中5本でベストタイムを奪う激走で、北村をあっという間に抜き去った。しかし勝田には及ばず。レグ1での大量リードが効いて、勝田は奴田原を27秒差に退け今季6度目の優勝。地元・愛知県での最終戦で、初めての全日本タイトル獲得に花を添えた。

 JN-3では長岩信二、JN-2では平塚忠博(BRIG)、JN-1では廣瀬康宏(BRIG)がそれぞれクラス優勝した。

【全日本ラリー選手権 第10戦 総合結果】(出走47台/完走37台)

総合順位  ドライバー/コ・ドライバー  車名  トータルタイム
1位
JN4-1位 勝田範彦/北田稔
ラック名スバルStiDLインプレッサ 1:09:53.8
2位
JN4-2位 奴田原文雄/小田切順之 ADVAN・PIAAランサー 1:10:20.8
3位
JN4-3位 徳尾慶太郎/枝光展義 BPクスコADVANテインランサー 1:10:43.7
4位
JN4-4位 北村和浩/竹下紀子 アーレスティDL・KYBインプレッサ 1:11:08.5
5位
JN4-5位 吉井崇博/鍋倉正彦 OKUストリートライフADVANランサー 1:12:24.9
6位
JN4-6位 松岡孝典/木村裕介 ニシオガレージDLインプレッサ 1:12:36.2
8位
JN2-1位 平塚忠博/鈴木裕 ダイハツブーンX4 1:12:51.3
10位
JN3-1位 長岩信二/箕作裕子 P.mu☆R谷☆アッスルDC2 1:13:23.7
14位
JN1-1位 廣瀬康宏/谷内壽隆 DLレイルBRIGキャッツCBシティ 1:14:33.3

注)クラス区分の説明:JN4クラスは2000ccを超える車両、JN3は1600ccを超え2000cc
以下の車両、JN2は1400ccを超え1600cc以下の車両、JN1クラスは1400cc以下の車両。